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開発業者勤務(東京・仙台) → 四国松山へUターン。建築・都市・街・不動産・観光などに関するメモ。

無印

無印良品の「間取り計画」というCD-ROMを入手した。部屋の間取りを選択し、無印の家具をレイアウトするというものだ。部屋に窓やドアなどのパーツまでレイアウトでき、配置した後に立面図まで表示できるのだから(なんか怪しいのだが)、一種の、汎用性のあるCAD*1といっていいかもしれない。無印の家具を選択し配置するのは思ったより面白かった。家具を購入しても部屋の寸法をちゃんと測っていないと思ったより大きいとかイメージと違うとかいうことが少しは軽減されると思うといいかもしれない。新生活の始まる3月〜4月は、無印が異常に混雑する時期でもあり(地方都市ではどうなのか知らないが、都内はうんざりする)いろいろひっくるめてCD-ROMには、へぇ、という感じだ。
ところで無印というと、有名な話だが最近「家」まで商品の幅を広げようとしている。起用しているのは、建築会*2ではよく知られた建築家たちである(例えば難波和彦吉岡徳仁など)。特に「木の家」については、良質住宅量産、みたいなのは決して新しくもなく、積水など大手住宅メーカーが昔から行ってきたことだが、見る目の肥えた顧客のニーズにやっと応えられるものができるんじゃないかという感じだ*3。フレキシブルに作れる特性を生かし、これもいつか「間取り計画」と同様にCD-ROMとして配布され、好きなように「家」をレイアウトし、家具をレイアウトするようになるのだろうか…とふと想像してしまう。

*1:キャド;Computer Aided Design コンピュータを使った設計と、そのシステム。

*2:自分で言っておいてだが、こういう言い方には、なんだそれとツッコミたくなる。しかし建築には「建設業界」とはまた異なる業界があるのも確かで(「建設業界」に内包されているというのが正しいのだろうか)、たまに私はこういう言い方をする。

*3:ただ1970年にも「セキスイハイムM1」という似たようなコンセプトを持つものがあり、それを思い出した。