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開発業者勤務(東京・仙台) → 四国松山へUターン。建築・都市・街・不動産・観光などに関するメモ。

ひたち野リフレ

ひたち野リフレ(茨城県牛久市、設計:妹島和世)を訪れる。JR常磐線の新駅(ひたち野うしく駅)の前に建つ、駅前のランドマーク的な建築。ファサードがガラスルーバーに覆われていて天気の良い日は青空をルーバーに映し出すらしいのだが、私が訪れた時には太陽の光を反射しまぶしかった。中には都市基盤整備公団のオフィスが入っていて、まさに地域を開発中(開発前?)といった感じ。それにしても周りに何にも無く、公団のインフォメーションセンターも閑散としているため寂しい印象をうけた。周囲に建築を考える際の手がかりが無いようなコンテクストであるわけだが、妹島さんの手がける建築はこういう場所にすごくあうなぁ、などと思った。
それにしても「空を映す」ルーバーとは、なかなか思い切ったことを言うもんだと思う。例えば山本理顕さんの設計した「広島市西消防署」もファサードがルーバーに覆われていて見た目には似たような建築だが、このルーバーには「雨を通さない、風を通す」みたいな物質的な意味合いがあった(と記憶している)。もちろんひたち野リフレの場合も、光を反射することで日除け(?)の効果があるのだろうけど。設計者は見え方に興味があると推測できる、ような。
あと、妹島さんの素材の使い方がキレイだなーと感心する。特に2階のインフォメーションセンターは床が(多分)大理石で、私の感覚からすれば「大理石(御影石)」は古臭い印象を受けるのだけど(同世代に共通する感覚だと思うのだがどうだろうか)、それを古臭く見せないセンスの良さ。
しかし、ルーバーのメンテナンスはどうしてるんだろうか。