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mezzanine

開発業者勤務(東京・仙台) → 四国松山へUターン。建築・都市・街・不動産・観光などに関するメモ。

広島市環境局中工場と「軸」

広島では谷口吉生設計の広島市環境局中工場を見学。本当は休日なのだが、少しだけ中を見せていただいた。
一般開放されたデッキは両側のプラントの間を海まで貫く。その上部の大きな吹抜け。マッスの抽象性とプラントの対比。
都市という観点からみて少し面白いと思ったのは、この中工場が平和記念公園からまっすぐ南(海側)に抜けた通り(吉島通り)の終点に位置するということだ。通りの軸はそのままデッキの軸と重なり、海まで抜けてゆく。
丹下健三氏の計画した平和記念公園が軸(原爆ドーム-慰霊碑-ピースセンター)の構造をもつことは鈴木博之氏が指摘しているが*1、まるでその平和記念公園のもつ構造をそのまま海まで伸ばしてきたように思ったのであった。

広島市の公共建築はこの中工場をはじめ「市民に開放」されかつ優れたデザインをもつものが着実に建設されており(『ひろしま2045』という、良好な景観や建築物を遺すことを狙ったプロジェクトによる)、この先が楽しみである。これこれも『ひろしま2045』。
私信ですが。>たにお 忙しいところ本当にありがとう。

*1:鈴木博之『日本の<地霊>』pp.28-48、講談社現代新書、1999年