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mezzanine

開発業者勤務(東京・仙台) → 四国松山へUターン。建築・都市・街・不動産・観光などに関するメモ。

インドの建築 インド経営大学 ルイス・カーン

ボンベイから夜行列車に揺られて9時間ほどの距離にあるアーメダバードはおそらくインドらしい喧騒に包まれた都市で…つまり通りを行き交うオートリクシャや車と、そのクラクションと排気ガスにまみれ、そこを人がすり抜けるように渡り、その脇では屋台で野菜や果物が売られ、時には牛がのそのそと歩いている…ような街だ。一度だけに猿が通りを駆け抜けるようにして渡ったかと思ったら次の瞬間には屋根の上に消えていったようなこともあった。
インド経営大学(設計:ルイス・カーン、1962-74)はその中心部からオートリクシャーで25分ほどの街のはずれにあり、インドの喧騒からは無縁である。

レンガでつくられたこの建築はおそらくルイス・カーンらしい建築なのだろう。というのはレンガの組積による壁の持つ印象(=壁の建築)や円形の開口などそれら自体がカーンを表す記号であるかのように思われたからだ。
二重に設けられた壁の皮膜による廊下の空間が抜群に素敵だった。原口秀昭氏も指摘しているが、ガラスの入っていない外部に開け放された薄暗い空間はインド・グジャラート州の気候だけでなく、薄暗さをよしとするインドの価値観に合ったものだろう。