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mezzanine

開発業者勤務(東京・仙台) → 四国松山へUターン。建築・都市・街・不動産・観光などに関するメモ。

秋葉原のそれからと今

昨年、調査で秋葉原の店舗をくまなく歩いたことがあったので、オタク向けの店舗やその分布というのはなんとなくは把握しているつもりだ。ふらふらとそのような店舗を訪れていると、あるビルの3フロア分の店舗がまとめて潰れていたのに気付いた。
店舗についてここで具体的に書くのははばかられるのだが、以前、法に抵触するであろうビデオやDVDを扱っている商業ビルがあるのを確認していて、個人的には面白いなと思っていたビルである。ワンフロアごとに所有の異なる店舗が入っていて、しかも階段を上がるごとにその扱っている商品の内容がさらにマニアックになってゆくさまは、街の構造だけではなく建築の内部にまでオタク濃度(?)のいわば「グラデーション」が存在することを示唆していたように思えたからだ。
そのビルの、アブナイビデオやDVDを扱っている店舗が丸ごと潰れていたのである。
たまたまエレベータの中で居合わせたオタクであろう人と少し話したのだが(話す私も私だが)、どうも警察の摘発を受けたらしい。その人はそれからの店舗の所在を調べていると言っていたが、どうやら「アブナイ」商品を扱う店舗の移動が起きているようである。警察が入った発端は、雑誌に取り上げられたことにあるらしい。それが巷で起こるアキバブームのせいなのかどうかは分からないが、そのブームや駅前の再開発はこんなところににわかに影響を及ぼしていそうだなと思った。

街をもう少し歩いていて思ったのは、同人誌の勢いがすごいな、ということだ。同人誌など言ってしまえばエロ本であるが、それが堂々と(とまではいえないか)売られている。同人誌市場の拡大ってすごい。しかしアキバのブームって、隠匿されていたエロが「萌え」というベールをまとってどんどん露出されている現象なんじゃないかという気もする。どうなんだろうか。
ともあれ、オタクに同世代的感覚として共感するところもあるのだが、それを「市場」なんて呼んでしまっていいのかなという複雑な思いがしているということを記しておこう。全てがそうとはいえないけど、だってエロ市場なわけじゃないか。それをマスコミと一緒に踊っているというような印象が拭えないのである。