松山城と景観
id:izumi2zさんの記事は、地元・松山のことを気にかけながらも愛媛新聞を読んでいない私にとって貴重。
以下、引用させていただきます。
『まちづくりとメディア』
一昨年から、松山市の「松山都市景観検討協議会」の会長をお引き受けしている。検討内容は、高層ビルの建築が進む中、松山城への眺望をいかに保全しながらまちづくりを進めるか、である。
観光資源、まちのシンボル、いずれにせよその眺望は貴重だ。だが先行の市民意識調査では、多少なりとも不利益を被る恐れがあるとなると、まだまだ慎重になってしまう姿勢が伺えた。こうしたまちづくりもなかなか前例が少ないらしい。
この協議会に決定権はないが、行政の提案にコメントを付し、再び行政が取りまとめるというやり取りを繰り返し、おおむね以下のような議論がなされてきた。
1.まちづくりの主体は市民だが、城山の眺望保全に関する意識は十分に盛り上がっているとはいえず、現段階で行政が一方的な施策を講じるべきではない
2.市役所前にモデル地区を設定し、その取り組みを多角的にアピールしてはどうか
3.モデル地区のアピールを通じて、市民意識の盛り上がってきた地域があれば、徐々に取り組みを広げていってはどうか。
私が問題を感じたのは2の点だ。モデル地区という発想はよいとしても、そのアピールのアイデアが欠落しているのだ。行政が想定したのは、市の広報やホームページの活用である。しかし、多くの市民に対するアピール策として果たして有効といえようか。
とりあえずメモ。
松山市民と地元メディア、行政が景観についてどう取り組んでいくのか関心がある。私の所属のせいか、世間では景観景観と騒がれているように思うところがあるが、実際のところどうなのかわからん。ただ、松山城を敬うというか、愛する気持ちを多くの市民が抱いているのは確かだろう。それが、どのように景観という概念として、また法として構築され、動いていくのか?