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mezzanine

開発業者勤務(東京・仙台) → 四国松山へUターン。建築・都市・街・不動産・観光などに関するメモ。

77 Million Paintings

「77MILLION ブライアン・イーノ音楽映像インスタレーション展」に行く(@ラフォーレミュージアム原宿)。
イーノのアンビエント・ミュージックで充満した会場は真っ暗で、そこに数十基のモニターの光が浮かんでいる。モニターの中には抽象絵画が描かれていて、その絵をなんとなく眺めていると、モニターがじわじわと変化してゆく。描かれた抽象絵画がフェードインし、新たな絵画がフェードアウトしてゆくのである。
面白いのは、このインスタレーションが「テレビ」を介したパソコンのプログラムで作動しているところ。このモニター上の仕掛けはいってしまえば「ランダムにじわじわとフェードイン/アウトしてゆくスクリーンセーバー」なんだけど、そのランダムに絵画が変化してゆく組合せの数が7700万通り(77million)ということらしい。
ゆったりと流れては消えてゆくイーノの音楽をそのまま視覚的に表現したというか、音楽という絶えず変化してゆくものを「絵」として表したというか。考え方としては新しいものではないんだろうけど、それを音と絵で空間的にまとめ上げたところが本展の成果ではないだろうか。イーノの音楽を目と耳で空間的に楽しんだ、なんとも幸せな時間だった。
会場の人々に目を移すと、壁沿いに座ってじっと絵を眺める人々が印象的だった。きっとこの人たちも四つ打ちの音楽が鳴り響けばリズムに合わせてしまうわけで、ある空間における活動が音楽や時間に左右されるという、当たり前だけどそんなことを考えるのも面白いかもなと思った。
会場にあったイーノの言葉をメモ。

Think of TV as lights entertainment.

Don't start from meaning. It will appear.

この人は、とイーノの才能を再認識させられたインスタレーション。明日で終了。