都市デザインシステムの話
近況、メモ。
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目黒通り沿いのCLASKAにて勉強会に参加。都市デザインシステム(UDS)の梶原文生さんの話を聞く。
都市デザインシステムは勉強会の会場であるクラスカを手がけた会社で、1992年に設立。コーポラティブハウスに関する事業を始め、2003年にはホテルニュー目黒をリノベーションし、HOTEL CLASKAとして再オープン。そのUDSが今注力しているのがホテル事業であるという。
沖縄の瀬底島では、300室規模のリゾートホテルのプロジェクトをすすめており、2007年4月にプレオープンするようだ。
また、伊良部島では青木淳さんとの10戸のコテージを建てるプロジェクトをすすめている。この伊良部島のプロジェクトでは、規模が小さいがゆえに数字としてのメリットは少ないが、ブランディングとしての効果を見込んでいるという。
これらのホテルプロジェクトにおける最大の課題はホテルの運営であるという。人材やサービスのノウハウのほとんど無い(実績はクラスカのみである)同社が、リゾートとして最上のサービスをいかに提供できるかに命運がかかっている。
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近年、大手ディベロッパーがホテルを持ち、土地や建物(あるいは会社)に魅力を付加する(≒ブランディング)という動きがみられるが、UDSもその流れということなのだろうか。
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クラスカはインテンショナリーズによるリノベ物件。メインファサードや屋内はキッチリ改装されているが、裏側は昔のままだった。それを「あえて残した」というのは梶原氏の弁らしい。
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梶原氏は建築畑のヒトであるが、建築(デザイン)をいかに都市に落とすか、といった建築と都市(と不動産)の理想的なありかたの一端を示しているように思える。そうした点に私は興味を抱くのだけど、10年ちょっとでどうやったらこんなに会社が成長するんだろうか。起業については「かなり勉強した」というが。