『現代建築に関する16章:空間、時間、そして世界』五十嵐太郎
『現代建築に関する16章:空間、時間、そして世界』(五十嵐太郎、講談社現代新書、2006)を買ってさらっと読む。
現代建築に関する主要な概念を取り上げ、語りおろし形式で書かれた新書。「形態と機能」から始まる第一章にもしっかりと「原っぱと遊園地」について記されているように、近代から、特に戦後からの流れを踏まえながら*1、日本を中心とした現代建築について概観できる一冊。最新のものを含めた実際の建築やプロジェクト、建築に関する書物と著者の論点のおいしいところなんかが主要概念の元に整理されている。オビにあるような「斬新な視点」を期待するものではないかもしれないけど、くどくなく、しかし、ちゃんと目配せされている感じ。
現代建築に関する16章 〈空間、時間、そして世界〉 (講談社現代新書)
- 作者: 五十嵐太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/11/17
- メディア: 新書
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*1:さらにとこどどころ古典にも言及している。