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開発業者勤務(東京・仙台) → 四国松山へUターン。建築・都市・街・不動産・観光などに関するメモ。

大倉山−大倉山記念館ほか

長野のことを書いている間の近況。

横浜・大倉山へ行く。稀に大倉山駅で降りることはあるのだが、そういえば大倉山記念館に行ったことが無いな、と思い訪れる。


プレ・ヘレニズム様式。クレタ文明に由来する様式らしいが、何それ。柱の下のほうが細かったりするのが様式の特徴らしい。古典ベースだけど和洋折衷というか、クレタ文明の中に日本とか中華らしき装飾が見られたり、実はかなりオカシイ建築なのでは。1937年というと昭和7年。昭和初期って、古典主義、コロニアル、擬洋風などが出た後、モダニズム建築が席巻するまでのある飽和点を示すのかもしれないな。

開館以来、年間約50回にも及ぶコンサートを開催する「大倉山水曜コンサート」、1万人以上の入場者を集める「大倉山秋の芸術祭」、こどもの日にちなんだ「こどもフェスティバル」、12月の「小さな丘のメリークリスマス」、福祉と芸術の祭典「くれよんの夢展」など地域に密着した催し物が多数行われる文化施設として市民に親しまれています。*1

  • 歓成院観音堂(設計:手塚貴晴+手塚由比、2007年)


大倉山の商店街を抜けたところにある歓成院の入り口にできた観音堂。多目的施設というか、ちょっとしたイベントに使われるのだろうか。中には入れなかったが、小規模ながら大空間を実現している。鉄骨かな、と思っていたら、木造とある。どうやらKES構法という構法を使用しているようだ。木材の接合部に特殊コネクターを使い木材どうしをガッチリ固定してやる構法。KESというのは開発者の名前をとった「キムラ・エクセレント・ストラクチャー・システム」の略らしい*2。この建築も住宅のような規模だが、手塚さんの住宅のような雰囲気だ。小規模のさらりとした建物でも、構造に素人目にはよく分からない様々な工夫が凝らされるのが手塚建築の特徴だろう。個人的には手塚さんの大きな窓に使われる網戸が気になる昨今。

何気なく歩いていると商店街で見つけた建物。これは「顔の家」(参考)の横浜版、と勝手に認定。

大倉山駅のすぐ横、大倉山記念間に上がる坂の途中にある"TOTSZEN BAKER'S KITCHEN"(参考)でパンを買って帰る。ここのパンは、元横浜ロイヤルパークホテルのベーカーが作っているらしい。買ったときにはパリッとジャケットを着こなしたスタッフがとてもいい感じで対応してくれる。調べてみるとこのスタッフはお店のオーガナイザーで、元ホテル勤務の方らしい。お店もパン屋らしからぬハイセンス。こういう一人ひとりの意思が生活をちょっと良くしてくれてるんだろうな、なんて思いながらパンを食べる。近所にこんなお店があるのはなかなか嬉しい。

*1:大倉山記念館オフィシャルサイト http://okurayama.anj.or.jp/guide/index.html

*2:なるほど、㈱シェルターが関わっているようだ。KES構法については次のサイトに詳しい。http://www.tohoku.meti.go.jp/shinki/frontier/schelter.htm エクセレント、って!