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開発業者勤務(東京・仙台) → 四国松山へUターン。建築・都市・街・不動産・観光などに関するメモ。

東京大学cSUR-SSD研究会 編著『世界のSSD100 都市持続再生のツボ』

『世界のSSD100 都市持続再生のツボ』(彰国社、2007年)をざっと流し読み。昨年9・10月に行われた「cSUR EXHIBITION/東京大学 cSUR展」の書籍版。

世界のSSD100―都市持続再生のツボ

世界のSSD100―都市持続再生のツボ

SSDは"Sustainable Site Design"の略。編著者の大方潤一郎さんが冒頭で仰るように、SSDという用語は「かなり変な用語である」。都市計画的なスケールから、大型再開発、ミニ開発、あるいはコンバージョンや建築の修復まで、「『持続再生型市街地更新』とも言うべき計画とデザインの手法を、欧米のコンテクストに即した事例だけではなく、日本やアジア、中南米、その他世界各地のコンテクストに即した事例をも含め、収集・整理し、俯瞰・体系化*1」したもの。
正直にいうと、ここのところ、こうした取り組み、つまり建築家が取り組む「都市再生」というものの多くに対して、懐疑的な目で見てきた。もちろん成功している例も多くあるだろうが、これは、経済的な課題をクリアできず、立ち行くことができないものがけっこうあるんじゃないか、という疑問による。アクティビティの誘発とかローカルアイデンティティとかそうしたことが、採算性をクリアにしながら、民間の業者が積極的に関わりうことで推進できないものか、と。(逆に、日本橋の件のようになんだかうさんくさそうな話もあるわけだが)
で、まだちゃんと読んだわけでもないので偉そうに書けないが、本書の事例ではそうしたものをクリアにしながら取り組まれた事例もあるようで、その辺をみていきたいと思った。

これらの都市的あるいは建築的な100の取り組みを集めたこと自体に価値があるという言い方もできるのだろう。カタログとしてとっておいて、興味のある事例について掘り下げていく、という形で使えそう。

*1:P.13