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開発業者勤務(東京・仙台) → 四国松山へUターン。建築・都市・街・不動産・観光などに関するメモ。

横濱媽祖廟とその裏の山下町公園について

松山のことはもう少し書きたいことがあるのだが、先週末に横浜・関内あたりをふらふらしたのでそのことでも。


春節だったこともあり、久々に横浜中華街に足を運び、横濱媽祖廟を訪れた。「媽祖」は東シナ海南シナ海沿岸を中心に10世紀末に起こった、航海安全の女神。その媽祖を祀るのが媽祖廟である。ウィキペディアにはこうある。

中国大陸における媽祖信仰
媽祖は当初、航海など海に携わる事柄に利益があるとされ、福建省広東省など中国南部の沿岸地方で特に信仰を集めていたが、時代が下るにつれ、次第に万物に利益がある神と考えられるようになった。(略)媽祖信仰は、福建省広東省の商人が活動した沿海部一帯に広まり、東北の瀋陽や、華北の天津、煙台、青島をはじめとする多くの港町に媽祖廟が建てられた。*1

華人街にはこうした媽祖廟関帝廟(こちらの信仰対象は関羽)の寺廟があるものだが、これが横浜中華街に建てられたのはたった2年前の話だ。この土地には元々清国領事館があったそうで、ここにマンション建設の話が持ち上がったところ、お金を出し合って土地を買収したというのだからすごい。

この媽祖廟、建築的にも凄いものがあるけど、その辺りは↓のサイトの建築家のインタビューに。



個人的に惹かれたのはすぐ裏手にある山下町公園で、ここのつくりが一昨年に訪れた広州で見た公園と類似していることに気付いた。具体的には、公園のすぐ脇に建物のエントランスがあって、(なんの変哲もないのだけど)お店が公園に面しているということ。良し悪しは別にして、公園というとフェンスで囲ってしまい独立してしまう日本の公園とは異なる様子をみせていて、そのことが興味深かった。ってまあここも日本なんだけど。