横浜・寿町「ヨコハマホステルビレッジ」
横浜の寿町はいわゆる「ドヤ街」である。ここに、寿町のドヤ、簡易宿泊所をゲストハウスに変えてバックパッカーなどの旅行者を受け入れている「ヨコハマホステルビレッジ」がある。先月に2度ここへ宿泊し、さらに、ヨコハマホステルビレッジを立ち上げた建築家・岡部友彦さんの話を聞くことができた。詳細は「横浜インデックス」に掲載。
- 【レポート】寿町「ヨコハマホステルビレッジ」 2008.8.02掲載
ヨコハマホステルビレッジ、寿町はこんなところですよ的レポート。これまでに何度か同地区を訪れたことがあり、その際は怖いところだという印象を受けたが、泊まってみると心地がよい。街には日雇いのおっちゃんたちがふらふらしていて、縛られる感覚が無いというか、緩い空気が漂っている。ゲストハウスのひとつ、林会館でおじさんに屋上の菜園のキュウリを頂いて朝食代わりにというちょっとしたいい思い出もできたりした。
- 【インタビュー】ヨコハマホステルビレッジ 岡部友彦(前編) 2008.8.04掲載
- 【インタビュー】ヨコハマホステルビレッジ 岡部友彦(後編) 2008.8.06掲載
そもそもこの地区に興味を抱いたのは、BankARTで売っていたDVD"KOTOBUKI"をずいぶん前に買ったせい。その映像を作ったのが岡部さんたちで、寿町の状況を描き、それをどのように改善するかというプロジェクトを紹介していた。その一つがヨコハマホステルビレッジのプロジェクトだが、これを建築家が手がけているということに興味を持った。何度かインタビューを受けているようで、その様子は佐藤敏宏さんの「建築遊び」に詳しいので併せて紹介(岡部友彦さんと建築あそび参考)。インタビューの後編も近日中にアップ予定。<アップしました>
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寿町には約6000人のおっちゃんたちが暮らしていて街をふらふらしているけど、街の宿泊所のほとんどが3畳で構成されていることはその要因の一つ。街のエッジが幹線道路や川で区切られていて明確で、(インタビューで岡部さんも話していたけど)地区の200m×300mというスケールや、車の通行が少ないことなどもあり、道路が歩行者専用化していて交流の場として機能している点は、建築と街との関連を考える上でも興味深い。
そんなことを考えていると、街の中心に位置するこの「寿町総合労働福祉会館」が同地区の城のように見えてきた。