mezzanine

開発業者勤務(東京・仙台) → 四国松山へUターン。建築・都市・街・不動産・観光などに関するメモ。

本牧の住宅

納屋建築設計事務所(納屋学+納屋新)の「本牧の住宅」のオープンハウスへ。RCの擁壁の上に筒状のボックスが乗っかる。5.4mのキャンティレバーはインパクト大。道路を隔てて広がる緑に対して大きく開くボックスは敷地の形状に沿うかたちで開き、かつ緩やかに天井が高くなるという微妙な変化により空間の質を劇的に変化させることに成功しているように思う。
この住宅は小高い丘の上に立地するが、坂をのぼる前に目にした擁壁?が圧巻で、コンクリートの曲面により覆われた崖の上にぽこぽこと住宅が並ぶ光景には、人間が自然を支配した…などという感情を抱きつつも、それ以上に滑稽さが勝りつい笑ってしまった。
擁壁を見て笑うなんて、はたから見ればおかしい人だと思われるに違いない。でも、笑われるべきは私ではないのだろう。擁壁なんて今まで気に留めなかったが、私たちは不思議な環境に慣れすぎたのだろう。