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開発業者勤務(東京・仙台) → 四国松山へUターン。建築・都市・街・不動産・観光などに関するメモ。

2009-01-01から1年間の記事一覧

11.29"NANSHIYON?"開催 ―岡部修三らが出演

愛媛・松山を舞台に活動するアートNPO「カコア」主催によるアーティストトーク・交流イベント"NANSHIYON?"が11月29日(日)渋谷 WOMB LOUNGEにて開催される。建築からは、岡部修三さん(upsetters architects主宰)が出演。建築界の中でも最年少建築家といえ…

屋根の空間、屋根の可能性−隈研吾「根津美術館」

隈研吾「根津美術館」(2009年) 日本・東洋の古美術を収蔵・展示する根津美術館。和風を思わせる渋い外観。 屋根・軒 正門からのアプローチ。軒下の空間。 アプローチの壁面には竹が並ぶ。 庭園より本館を望む。20,000坪の庭園側には瓦屋根による表情をみせ…

時を越えて「愛される」建築とは?―A・レーモンドの群馬音楽センター

アントニン・レーモンド「群馬音楽センター」(1961年) 建築正面側。外観はあまりパッとしない。 側面にまわると、鉄筋コンクリートによる折板構造がそのまま表現されているのがわかる。 2階の開放的なホワイエ。内部にも折板構造がそのまま表れている。壁…

「大倉山アソカ幼稚園」−ふじようちえんに続く、手塚事務所の幼稚園建築

「ふじようちえん」で建築学会賞を受賞した手塚建築研究所(手塚貴晴+手塚由比)が新たに設計した幼稚園が、横浜・大倉山に完成した。大倉山の山裾にある大倉山アソカ幼稚園は、室町時代に開創された「歓成院」の幼稚園。この歓成院の観音堂は同じ手塚さん…

黒川紀章『円錐の秘密』―愛媛県新居浜市の建築(2)

愛媛県総合科学博物館新居浜の愛媛県総合科学博物館。設計は黒川紀章(1994年)。ガラスの円錐は太陽光を取り入れ、夜には光を放つ。このボリュームはエントランスであり、また、円錐内部を取り巻くスロープが、展示室間を移動する人の動きを可視化させてい…

「カフェ・ラ・ミール」と「別子銅山記念館」―愛媛県新居浜市の建築(1)

お盆休みは愛媛に帰省。実家のある松山から一走りして新居浜を訪れ、いくつかの建築を訪れた。 新居浜にいはま、と読む。新居浜は江戸時代に別子銅山が発見されてから、住友家が開発を進め、住友化学など住友グループ各社が生まれた企業城下町であり、瀬戸内…

2009夏の建築展 ―ARCHITECT JAPAN 2009 ほか

「ARCHITECT JAPAN 2009 ―ARCHITECT2.0 WEB世代の建築進化論」が開催中のGYRE(表参道) 東京で建築関連の展覧会「ARCHITECT JAPAN 2009 ―ARCHITECT2.0 WEB世代の建築進化論」と「ARCHITECT TOKYO 2009」が開催されている。 architecturephoto.netでは次のよ…

ハナエ・モリビル、その後

ハナエ・モリビル 設計:丹下健三/丹下健三・都市・建築設計研究所 東京都港区北青山(1978年) 関連 ハナエ・モリビル−表参道の「建築×ファッション」の歴史を振り返る

空間と作品 ―原口典之展と池田亮司展

この数ヶ月で訪れた展覧会の中で興味深く捉えられたものに、横浜・BankART Studio NYKで行われた『原口典之展 社会と物質』、そして東京都現代美術館での『+/- [ the infinite between 0 and 1 ] Ryoji Ikeda 池田亮司』が挙げられる。これらの展示はそれぞ…

愛媛県の建築

愛媛県の建築をGoogleマップにプロットしたものを公開。松山城や道後温泉本館といったものから、「坂の上の雲ミュージアム」のような現代建築まで広く扱っています。より大きな地図で 愛媛県の建築 を表示この地図は、愛媛の建築のアーカイブ・ブログ「百家…

躍動する東京の姿―東京を撮影・編集した動画集

上記3つの動画を作成したmockmoon2000さんは、電車をテーマにした映像も作成している(これとこれ)。 主役は新宿の超高層ビル群。2008年竣工のモード学園コクーンタワーも見られる。 アニメやゲーム等の舞台として登場してきた東京を、それらの映像と織り…

松山・三津の鯛めし専門店「鯛や」

「鯛や」という鯛めし専門店が、松山の港町・三津(三津浜)にある。 「鯛めし」とは愛媛の郷土料理のひとつで、焼いた鯛一匹を土鍋の米の上に乗せ、ともに炊き込んだもの。炊き上がったら鯛の身をほぐして食べる。とはいってもこれは愛媛の中で二種類ある鯛…

三津駅舎と建築の歴史

四国松山といえばまず挙げられるのが「道後温泉」であるが、私がこのところ注目しているのが松山の古くからの港町「三津(三津浜)」である。 松山市の中心部から外れたこの地区は、その港町としての特徴に注目され、松山市のまちづくり活動の根幹をなす「『…

『1995年以後』世代の建築家は世界をいかに切り開くか?

1995年以後~次世代建築家の語る建築作者: 藤村龍至,TEAM ROUNDABOUT出版社/メーカー: エクスナレッジ発売日: 2009/02/20メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 52回この商品を含むブログ (31件) を見る 建築家の世代論 ―30代という意味 『1995年以後 次世代建…

建築と「アーキテクチャ」−濱野智史『アーキテクチャの生態系』

(写真 BUILDING K 日記 より)"LIVE ROUND ABOUT JOURNAL 2009"で建築界に投げかけられた「アーキテクチャ」という概念 1月31日(土)に、"LIVE ROUND ABOUT JOURNAL 2009"というイベントに行ってきた。 「ライブ編集」というコンセプトのもと、会場にて建…

ハナエ・モリビル−表参道の「建築×ファッション」の歴史を振り返る

ハナエ・モリビル(1978年)ハナエ・モリビル建替えの第一報 年末から年始にかけて、何度か表参道のハナエ・モリビルを訪れる機会があった。1978年に故・丹下健三の設計によって建てられたこのビルは、昨年にオープン30周年を迎えている。しかし、その前に次…

妹島和世「大倉山の集合住宅」

大倉山の集合住宅/妹島和世(神奈川県横浜市、2008年)