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開発業者勤務(東京・仙台) → 四国松山へUターン。建築・都市・街・不動産・観光などに関するメモ。

少し、変えてみるということ

都市

打合せ&大学のフォーラムのために六本木ヒルズへ。
打合せともフォーラムとも関係ないけど、買うのをずっと先延ばしにしていたDVD「東京静脈」「TOKYO SCANNER」をヒルズのショップで購入(レンタルも他での販売もしていないのだ。多分)。共にヒルズのオープニングイベントで開催された「世界都市展」で上映された映像。共に押井守が監修をしている。
東京静脈」は神田川の視点で撮った11分の映像。今年の夏に日本橋川神田川〜隅田川と東京の中心を流れる川をボートでぐるりと一周したことがあるのだが、それがそのまま映像になったような感じ。
「TOKYO SCANNER」は東京を上空から撮ったものを編集したもので、引きの映像から突然都庁の展望室の人や走る電車にクローズアップしたり、幾つかの建物や構造物を「スキャン」したりする映像が流れ、最後に六本木ヒルズの屋上に停まって終了。まるで攻殻機動隊の登場人物の一人にでもなったかのようだ。

話は変わるが、私は羽田空港から浜松町までのモノレールやJRのグリーン車から見る風景が好きだ。モノレールやグリーン車は、いつも乗っている電車のアイレベルとは少し異なる視点を得ることができるからだ。モノレールはビルの上から、グリーン車はいつもの電車よりまぁ1mと少し高いところから。
その視点を得ることで、いつも目にできないものを目にすることができる。普通なら隠されている室外機は顕在化し、商店街を歩く人からは良く見えるだろう、商店の張りぼてファサードはその嘘を容易く晒してしまう。

森ビルの製作したふたつのDVDもそういうところに惹かれたので気になっていた。(と思っていたら『映像には何が求められたのかと想像すると、視線水準の変更だとすぐ推察が着く』と解説?に書かれている。まんまと罠にかかったということだ)実際に買ってみてその期待は裏切られなかった。
でも、少し怖いのはTOKYO SCANNERの空撮をぼーっと見ていると、「都市を見た(わかった)」気になってしまうところかな、と思う。いつものことだが、地図を見て分かった気になって現地に足を運んでみると、何にもわかっていないことに気付く。ありていにいえば、複雑すぎるのだ。…と断言できるかどうかさえ危うい。
ところで、「東京静脈」の映像の最後は芭蕉の句でシメられていた。収拾がつかなくなるのでこんなところで…

世の人の
見つけぬ花や
軒の栗