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開発業者勤務(東京・仙台) → 四国松山へUターン。建築・都市・街・不動産・観光などに関するメモ。

表参道ヒルズ

フライングだけど、表参道ヒルズの写真。(ついでに以前建っていた同潤会アパートも)
 
上京してもうすぐ六年が経つ。こと建築意匠に関していえば、近年の表参道の建築や街並みの変化はこの間の大きな出来事として特筆できよう。建築は透明化し、妹島さんのディオールなど、著名な建築家によるいわゆる表層建築がますます目に付くようになった(詳細は以下を参照されたい)。

これらの建築は、秋葉原や新宿など日本の都市の大きな繁華街において見られる、広告(看板)にまみれる建築と見た目こそ異なるものの、実際のところは表裏一体の同じものであるように思う。森川氏は渋谷と秋葉原を対比することで向性の違いを論じ、秋葉原の建築的特質を浮かび上がらせたが、(わたし自身は渋谷より表参道のほうが性格が際立つと思うのだが)双方の建築はサイン(看板)のあり方の両極をなすように思う。一方は過剰で巨大な広告(看板)であり、もう一方は透明化したものである。
商業的目的に合致した、透明化、表層化した建築は、広告の一形態であるといえるだろう。

情報などもう少し。
表参道ヒルズ専門・地元住民による完全攻略ブログ」は全テナントを掲載していたりして、なかなか面白い。

で、このブログを見てて知ったのだけど、地下鉄13号線(東京メトロ)の「明治神宮前駅」はちょうどラフォーレ原宿の交差点にできるようだ(2007年予定)。この「地下鉄13号線」は2012年度には東横線相互直通運転する。近年この辺りが一層活気づいているのもこの計画と大きく関係があるのはいうまでもないが、このような計画の中で街の中心が決定されるわけだ。
http://www.tokyometro.jp/anzen/atarashii/chikatetsukensetu/kakueki_top.html#meiji
もう少し突っ込むと、この辺りは「青山」「原宿」といったかたちで呼ばれていたはずだが、表参道と呼ばれるようになったのが定着した(しつつある)のもここ数年の話だろう。