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開発業者勤務(東京・仙台) → 四国松山へUターン。建築・都市・街・不動産・観光などに関するメモ。

草津温泉というスリバチ

軽井沢滞在中、お盆の軽井沢の人の多さに疲れてしまったので初の草津温泉へ。というか軽井沢は東京の植民地だ。

軽井沢から山間を走ること約70分。草津温泉は火山爆発による溶岩の窪地、そのすり鉢状の地形の中にある。草津は湯の泉質の良さや湧出量、湯もみといった温泉文化もさることながら、「窪地」という地形が肝なのだろうと思った。誇張すれば、スリバチこそが草津温泉。比較的大きな道路は窪地の周りを環状に通り、窪地内部はある程度良好な歩行者空間が形成されている。窪地の外側から坂を下ればそこは温泉街、そしてそのスリバチの中心にあるのが湯畑、というのも劇場的だ*1。さらにぶらぶら歩いていると所々に小さな浴場があったりするのも面白い(風情という点では個人的にはもう一歩)。

さらにすぐ近くの「西(さい)の河原公園」では川に湯が流れていて散策して楽しめる。温泉「街」だけではなく自然も織り込みながら、というのがなんとも贅沢。

*1:いっそのこと湯畑の周りは業者の車だけが入れるようにして歩行者専用にしてもいいように思う。