京都・宇治
来年度から(というかもう数日後だけど)私も社会人なわけです。ひとつのケジメとして日本の西のほうへ数泊し、旧友や家族や研究者の方などと会いいろいろと話をしてきました。
先々でお世話してくださった方、ありがとうございました。
ついでに恒例の建築めぐりも、少しだけ。まずは宇治。
*
- ハカマ(設計者:玉置順)
宇治市のある神社の境内への入り口の脇に建つホワイトボックス。真っ白で、ほぼ立方体をなしている。現在の日本の建築を考えたとき「白い」ということは建築の弱さを標榜しているともいえると思うのだけど、これだけシンプルだと逆に超強烈な印象。外壁のお掃除ご苦労様です。
玉置アトリエのサイトに設計者による説明がある(以下)。
参考:http://www.wao.or.jp/user/tamaa/kim.html
- 平等院ミュージアム(設計者:栗生明)
平等院鳳凰堂には恐らく5年振りの再訪。その間にできていた資料館がこのミュージアムで、鳳凰堂の解体・修復の際の貴重な物品や、柱や壁面の絵のCGによる再現などを展示している。
控えめなシンプルな外観からはあくまでも本堂を「主」としたことが想像され好印象。展示室は地下に設けられ、入り口も脇に設けられている。
地味かと思いきや、壁の仕上げや繊細な屋根、シークエンスの展開などのどこをとっても美しい建築。栗生さんはこれで日本芸術院賞を受賞している。