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開発業者勤務(東京・仙台) → 四国松山へUターン。建築・都市・街・不動産・観光などに関するメモ。

「伊東豊雄 建築|新しいリアル」展

伊東豊雄 建築|新しいリアル」展に行く(@東京オペラシティ アートギャラリー)。
面白かった。2009年竣工予定の「台中メトロポリタン・オペラハウス」案の紹介(この模型がまたすごい)から始まり、展示室一面をうねうねした白い床で覆い、図面や模型などを紹介する展示があり、最後に伊東さんの処女作から今日までの作品をアトリエの歩みとともに年表で紹介する、といった構成。伊東さんの施工者への愛情もまた感じる。
印象的だったのは、うねる床の上に立つとなぜか子供が走ってしまうということ。同じような「うねる床」による伊東さんの展示はミースによるベルリンの新国立美術館でもあったようで、映像でみたその展示光景でもやはり子供が走っていた。
24日が最後だけど、建築な人もそうでない人も楽しめる展覧会だと思う。おすすめ。

「均質なグリッド・システムから、3次元曲面のシェル連続体を生み出すシステムを、私たちはエマージング・グリッドと命名した。それは、単純で規則的な空間から複雑で変化に富んだ空間へ、硬く硬質な空間から柔らかく有機的な空間へとトランスフォームさせるシステムである」
本展と同時に出版されたカタログで、長谷川堯さんが「チュービズム」と名付けたのは的確。