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開発業者勤務(東京・仙台) → 四国松山へUターン。建築・都市・街・不動産・観光などに関するメモ。

自分の立ち位置、なんとなく恵比寿について


東京都心ではディベロッパー主体の大型再開発が盛んだが、建築界には妙にその傾向を嫌う向きがあると思う。しかし、それは東京の歴史を振り返っても珍しいことではないし、また例えばパリの美しい街並みをつくったのはディベロッパーの功績であることを考えても、一概に否定するものでもないと思っている。
とはいえ、日本橋の問題にも見られるように<経済力>にまかせて全てを切り捨てるような姿勢は好きではない。また逆に、語弊はあるが(論点にズレもあるが)、建築家が<デザイン>にまかせてそのほかを切り捨てる姿勢も心地よくは無い。両者とも、度が過ぎて執拗に他者に干渉するとなると、悪く言えばそれは「暴力」だ。だからといって、それを抑制せよというわけではないけれど、個人的には、そうした両者や様々なものが拮抗した状態にあることこそが心地よいと思っている。「多様性」あるいは「グレー」とでもいうべきか。
東京で好きな街はいくつかあるが、再開発や、また逆に個人の趣味が集積した恵比寿は、そうした意味で好きな街のひとつだ。
要するに、ガーデンプレイスも好きだし、雑居ビルにひしめきあうオシャレなカフェやバーも好きだってこと。