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開発業者勤務(東京・仙台) → 四国松山へUターン。建築・都市・街・不動産・観光などに関するメモ。

建築

学生最後の旅はやっぱり広島だった

広島。「京都・宇治(http://d.hatena.ne.jp/ida-10/20060328)」の続き。 * 広島はもう何度訪れたのかわからないけど、訪れるたびに何か発見があっていい。 で、やっぱり「お好み村」に来てしまう。「お好み村」はお好み焼き屋の入ったビルで、2,3,4…

土楼のあり方

土楼についてもう少しメモ。大きく二つの問題があるように思う。 保存・修復について 客家土楼というと円形の平面を持つものが有名だが、数が多いのは四角の平面をもつ方楼で、福建省・広東省を中心に2000〜3000件あるといわれている。 土楼を世界遺産へとい…

京都・宇治

来年度から(というかもう数日後だけど)私も社会人なわけです。ひとつのケジメとして日本の西のほうへ数泊し、旧友や家族や研究者の方などと会いいろいろと話をしてきました。 先々でお世話してくださった方、ありがとうございました。 ついでに恒例の建築…

福建省、客家の土楼建築について

客家(はっか)の土楼、「還興楼」。中国・福建省にて。 アモイからバスに揺られること約四時間。山道を走っていると、まるで巨大なキノコが生えたかのように「土楼」がぽつぽつと現れてくる。 これらの集合住宅は客家により建てられたもので*1福建省を中心…

尾山台/大井町線の建築

せっかくなので、尾山台の辺りで見た建築をあげてみる。 SAKURA CENTER#14(設計:岩崎堅一・武蔵工業大学岩崎研究室) 武蔵工業大学の図書館/学食。岩崎さんは竹中工務店勤務時代に霊友会の釈迦殿をてがけたらしい*1。 キャンパスの真ん中にある。そういえ…

大きい模型と「もの」感

ハードディスクの中のものを出してみる。 * 先月の話だが、武蔵工業大学建築学科の卒業設計を見に行った。この大学はとにかく卒業設計の模型が大きい。 ゆうに20メートルは長さがあるような模型もあり、ずらりと並んだ模型を眺めながら、大変な作業と時間と…

香港3 香港の集合住宅

香港の集合住宅、高層マンションをみていると、十字型のプランをしているものが多いことに気付く。 こんな感じ。香港の山の上、ヴィクトリアピークから撮ったもの。 これはgoogle earthから。香港の九龍側の東側に位置する新しいマンション群。上空から見る…

香港2 香港上海銀行(HSBC)

中環(Central)のクイーンズロード沿い、香港島の中心にある。できたのが1985年だから約20年経つけど、全く古びない。久々にカッコイイ高層オフィスビルを見た。

香港1 重慶大廈(チョンキンマンション)

重慶大廈(チョンキンマンション)は九龍島の繁華街、尖沙咀(Tsim Sha Tsui)に位置するビルである。日本の旅行ガイドなどでは「安宿の集合ビル」と紹介されている。 中に足を踏み入れると、両替商、安物のカバンや時計、携帯電話、簡素な飲食店などが軒を…

アモイのネオンビル

アモイ(厦門)は中国華南、福建省の都市である。 上海でも触れた都市の「高揚感」のようなものは、アモイのような経済特区でも観察することができた。アモイの場合は上海と比べてより派手であるように感じた。というのも、アモイにも多くの高層ビルが建ち並…

宝珍楼

久々の武蔵小杉だったので、ランチは久々に新丸子の「宝珍楼」に行く。新丸子は武蔵小杉から400メートルほど、歩いて5分ほどの距離にある駅。 この商店街の中に位置するのが宝珍楼(設計:納谷建築設計事務所)。 商店街にぽっかりと穴が開いたような外観は…

表参道ヒルズ

フライングだけど、表参道ヒルズの写真。(ついでに以前建っていた同潤会アパートも) 上京してもうすぐ六年が経つ。こと建築意匠に関していえば、近年の表参道の建築や街並みの変化はこの間の大きな出来事として特筆できよう。建築は透明化し、妹島さんのデ…

伊丹十三記念館

愛媛県松山市に伊丹十三記念館ができるらしい。 年末に聞いたニュースなので今さらっていう感じでもあるのだけど、自分の地元、しかも小・中学校の学区内の話なので。で、これが建つのが伊東豊雄さんの設計した「ITM松山ビル」の隣なんだそうだ(写真はITM松…

日本橋の景観について

良い景観、とは何か。よく分からないでいる。 ずっと答えが出せないまま保留してきた問いだが、先日、日本橋の上を走る首都高の撤去に「首相の一声」が発動されたことをきっかけに、今考えていることや、現時点での何らかの意見をまとめておこうと思う。後で…

doorman's house

修士論文を執筆しています。*最新の建築雑誌を見る機会が少なくなったのだが、それでも、パラパラとめくっているとことデザインにおいては二年前の状況と変わらないように思える。アスベスト問題、構造計算書の偽造問題など、社会的には大きく、重要な一年…

「人間を幸福にしない日本というシステム」

参考までに「建築雑誌」から、ウォルフレンの本について引用。 建築家になる前にこの一冊 横河健 『人間を幸福にしない日本というシステム』カレル・ヴァン・ウォルフレン著 日本が近代に入った明治以降、とくに戦後民主主義に向かったはずのこの国にとって…

建築家は敷地の外で戦えるのか

今月の頭の話だが、8日に「建築家フォーラム(@INAX銀座)」というのに行ってきた。 「現代建築は『美しい景観』をつくれるか 〜思想と手法から『個の近代』を超える視座を探る」というテーマが気になったからである。形式的には、川向正人さんが司会進行で…

インドの都市 ボンベイ(ムンバイ)

西インド最大の都市・ムンバイは1661年にポルトガルよりイギリス王に贈与された後、東インド会社がおかれ、18世紀から植民都市として機能した都市である。とりわけムンバイの顔といえるフォート地区には植民地特有の西洋風の建築が建ち並ぶ。そういえば「大…

インドの建築 インド経営大学 ルイス・カーン

ボンベイから夜行列車に揺られて9時間ほどの距離にあるアーメダバードはおそらくインドらしい喧騒に包まれた都市で…つまり通りを行き交うオートリクシャや車と、そのクラクションと排気ガスにまみれ、そこを人がすり抜けるように渡り、その脇では屋台で野菜…

旅先でマクドナルド

海外に出ると一度はマクドナルドなどのファーストフード店に行くのだがそれがちょっとした楽しみだ。 旅先でまでマックなんて、現地の食事を楽しめよって思わそうだけど、こういうファーストフード店は「どこのお店でも同じものを食べられる」という考えで展…

アジス、ムンバイ記

アジスアベバにいます。 前回(6、7月)に比べて、雨季真っ只中(今月いっぱいで明けるけど)のせいか寒い。アフリカとはいえ標高2400m、毎日雨が降るせいで特に朝晩は寒い。 インド・ボンベイ(ムンバイ)経由でアジスアベバ入りしたけど、ボンベイはこ…

山本理顕さん(の建築)が過去から現在まで面白いなと思えるのは、制度(家族という制度から社会システムまで、特に前者)に対する批評性を有する建築や空間を見せてくれるからだと思っている。 山本さんの建築には80年代後半から90年代にかけて屋根や鉄骨な…

大阪、神戸

建築学会の発表のため大阪に行ってました。*発表後、会場の近畿大学(東大阪市)の近くには司馬遼太郎記念館が歩ける距離にあるということで訪れたが、1〜10日まで休みということで徒労だった。 その後、兵庫県立美術館(設計:安藤忠雄)を訪れる。 ここは…

"Big jobs that pay badly"

後輩経由。 CNN money http://money.cnn.com/2005/08/15/pf/training_pay/index.htm "Big jobs that pay badly" 要するに、なるのに金がかかる。仕事は大変。賃金は低い職業。というので建築家が挙がってる…という記事。 海外でも同じなんだなと思った次第。…

帰省、羽田空港

お盆なのでそろそろ帰るつもりではあったが、もうすぐ90歳になる祖父が危篤と家族から連絡があったので松山へ帰った。 久々に会った祖父は体こそ細くなってはいたが(いや、そのことに今まで気がつかなかっただけだ)、いつの間にか峠も越え元気そうで意外だ…

ピラミッドの中

ヨーロッパ建築の起源を求めるせいか、建築史は古代ギリシアから始まるとされる。一方で古代エジプト(ピラミッド)に求める話もあるけど、ピラミッドなんてただのモニュメントだと考えていた私はそのことについては、微妙、というような感想を持っていた。 …

東京日仏学院 

東京日仏学院。東京・神楽坂。坂倉準三。みかんぐみが改修している。 食通でもなんでもないが、ここに入っているフランス料理の店「ラ ブラスリー」はおいしい。 1951年の作品。その10年後、1961年に増築されている。西側の建物がそうかな。 構造いかちー。…

オタクについて

今さらだが「新現実」(Vol.3、角川書店)の森川嘉一郎氏と大塚英志氏の対談(インタビューというか…)を読んだ。 大塚氏の批判がすごい!とかいわれるけど、五十嵐氏も指摘しているように、大塚氏はオタクの衛生化なんかにいらだちを感じるんだろうな。 大…

kinbi

先日、久しぶりに鎌倉の「神奈川県立近代美術館」に行ってきた。 コルビュジエの下で学んだ坂倉準三の設計、1951年竣工、モダニズムの名建築。 外壁に使用されたアスベスト。これは当時の状況下では適切な選択だったのではないかと思う。 戦後の材料の事情も…

愛媛県武道館問題

3/17の続きということで。とりあえず追っとく。 愛媛新聞社ON LINE :県武道館問題 ずさん工事、JV陳謝 http://www.ehime-np.co.jp/newsflash/news20050402661.html