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開発業者勤務(東京・仙台) → 四国松山へUターン。建築・都市・街・不動産・観光などに関するメモ。

東北への旅―盛岡

青森、八戸を経て盛岡へ。 * 私事で恐縮だが、小学生と中学生のときに流行っていた「バーコードバトラー」の全国大会に出たことがある。東京で行われる全国大会では、地方予選を勝ち抜いた少年が集まり全国一を決めるが、大会前日のホテルでの懇親会や、誰…

東北への旅―青森

会社が終わり、夜行バスに間に合うギリギリの時間まで仕事をして東京駅へ。駅前ではところどころで夜行バスが出発を待っている。私は空港も駅も好きだが、東京駅の夜行バス乗り場もまた別な意味で好きな場所のひとつだ。日本の駅や空港、あるいはバスターミ…

井上章一『夢と魅惑の全体主義』

夢と魅惑の全体主義 (文春新書)作者: 井上章一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/09メディア: 新書購入: 3人 クリック: 32回この商品を含むブログ (41件) を見る井上章一『夢と魅惑の全体主義』(文春新書)読了。 全体主義とは、イタリアのファシズム…

辻 惟雄『奇想の図譜』

辻 惟雄『奇想の図譜』(ちくま学芸文庫)を読む。奇想の図譜 (ちくま学芸文庫)作者: 辻惟雄出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/04メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (41件) を見る「奇想の系譜」に続く、日本美術の独創性に…

国立新美術館 黒川紀章展

国立新美術館に行ってきた。 国立新美術館は、延べ14,000m2の展示スペース(1,000m2の展示室10室、2,000m2の企画展示室2室)、アートライブラリー、講堂、研修室等を有するほか、レストラン、カフェ、ミュージアムショップ等の付属施設の充実も図っています…

中村拓志展

「中村拓志 展」へ行く@プリズミックギャラリー(外苑前)。 写真は"Lotus Beauty Salon"。中村さんについては銀座のLANVINなどを見ていたせいか現代的な感じの建築家、みたいに漠然と捉えていたけど、Necklace Houseなど構成的な建築を作る方なんだなと思…

森山邸/西沢立衛

もう昨年末の話だが、たにお氏と森山邸(設計:西沢立衛)を訪れた。 東京都のとある住宅地に建つこの集合住宅は、敷地の中にボリュームが分散し、それぞれが庭によって分け隔てられている。 *1 ここを訪れると同時に、これって住めるの?!みたいな感覚をお…

一月ぶりの更新

一ヶ月も放置してしまった。会社の研修で、大学などでいう設計演習みたいなことを行っていたためで、仕事の後、深夜や休日に打ち合わせたり資料を作ったりするのはさすがに疲れた。疲れたけど不動産開発とかそういうことが少しだけ分かったのでまあよし。今…

伊予松山藩の大名屋敷は、今

いかん、「古地図で東京巡り」が面白すぎる。 地元松山(当時の伊予松山藩)の大名屋敷がどこにあったのか探してみた。 あった。松平隠岐守勝善、とある。12代藩主の松平勝善らしい。 ちょうど慶應大学の真北、現在はイタリア大使館が建っている。

眼鏡を買った

眼鏡購入。 今までずっと裸眼だった。しかし数年前から、夜運転するときに標識がよく見えなくて、さらにここのところどうも夜に仕事をすると目が疲れるので検査。乱視、という結果に「やっぱりなー」と思うと同時に、老いを感じてしょんぼり。 しかし誰かの…

「江戸の地割りが生きている」

前回のエントリの続きみたいな感じですが。 ヤフーの地図情報で「古地図で東京巡り」が限定公開中。スクロール地図上で江戸・明治・現代と時代を変えて表示できる(航空写真もある)のだが、これがなかなか面白い。 多くの大学や官公庁、あるいは大規模ビル…

自分の立ち位置、なんとなく恵比寿について

東京都心ではディベロッパー主体の大型再開発が盛んだが、建築界には妙にその傾向を嫌う向きがあると思う。しかし、それは東京の歴史を振り返っても珍しいことではないし、また例えばパリの美しい街並みをつくったのはディベロッパーの功績であることを考え…

ジャイアント・ストロング・エントリー

中沢新一『アースダイバー』 読了。 地質学の研究によって、いま東京のある場所が、縄文海進期と呼ばれる時代に、どんな地形をしていたのか、詳しいことまでわかっている。洪積層というのは堅い土でできている地層で、これが地表に露出しているところは、縄…

DMC-LX2 LUMIX

LUMIXのDMC-LX2購入。 今まで使っていたのは、RICOHのCaplio G3 modelM。 バッテリーがすぐ無くなるようになったし、そもそも海外調査用に中古で安く購入したものだったので、そろそろ買い換えようと思い年末に検討。ちなみにその前は同じくRICOHのCaplio RR…

「白線の内側にお下がりください」

上京した頃からの素朴な疑問だが、駅のホームで「白線の内側にお下がりください」っていうのに違和感をおぼえている。内側、って線路側なんじゃないの?って。 でも考えてみたら、「人のいる側」が内側なんだろう。ホームで電車を待っているときはホームが内…

道後温泉本館が整備中

松山に帰省してきました。年明け一発目なので松山日記。 * 道後温泉の周りは現在、整備のため工事中。道後温泉本館のすぐ前って今までは車道になっていて、記念撮影をパチリとやろうと思っても車がひっきりなしに通って撮影どころじゃなかったんだけど、本…

五十嵐太郎『美しい都市・醜い都市』ほか

最近の斜め読みの本の斜めメモ。 五十嵐太郎『美しい都市・醜い都市』(中公新書ラクレ) 建築界に議論を呼んだ東京・日本橋の移設に関する話題について書かれた「景観を笑う」をはじめ、各誌で記された著者の都市景観や「美」に関する文章をまとめた本。五…

TOD'S 表参道の「強度」―表層建築と建築家の領域

「表層建築」についてまとめておこう。 '90年代末から流行っている表層建築、その流行は建築家にとっては不運であると捉えたほうがいい、と私は思う。 商業主義という流れの中で、建築家の領域を「建築」ではなく表層のみに限定されたといえるからだ。商業建…

「伊東豊雄 建築|新しいリアル」展

「伊東豊雄 建築|新しいリアル」展に行く(@東京オペラシティ アートギャラリー)。 面白かった。2009年竣工予定の「台中メトロポリタン・オペラハウス」案の紹介(この模型がまたすごい)から始まり、展示室一面をうねうねした白い床で覆い、図面や模型な…

書いとこう

「はてなダイアリーブック欲しい! 」 思いつくままにブログを書いてきたけどいつの間にか3年以上経っていた。どっかでまとめておきたいなあとも思う。

スーパーエッシャー展

スーパーエッシャー展@Bunkamura the Museum に行く。 モーリッツ・コルネリス・エッシャー(1898-1972)の、初期から亡くなるまでの作品が展示されている。エッシャーは「上昇と下降」(→参考)「滝」など60年代に描かれただまし絵が有名だが、初期の風景…

アトリエ・アアルト−外部空間、現象としてのボリューム

アトリエ・アアルト(アルヴァ・アアルト、1954-55,1962-63)。 アアルト邸から歩いて数分くらいのところにある、アトリエ・アアルト。自邸のスタジオが手狭になったために建てられたそうだ。 アアルトのいくつかの建築のプランを眺めているとL字型の平面が…

『現代建築に関する16章:空間、時間、そして世界』五十嵐太郎

『現代建築に関する16章:空間、時間、そして世界』(五十嵐太郎、講談社現代新書、2006)を買ってさらっと読む。 現代建築に関する主要な概念を取り上げ、語りおろし形式で書かれた新書。「形態と機能」から始まる第一章にもしっかりと「原っぱと遊園地」に…

アルヴァ・アアルト自邸

アルヴァ・アアルト邸(1934-36) アアルト邸がとても心地よかった。写真は上から、南面外観、リビング、スタジオ。 およそ70年前の建築。外観はレンガ、木などの素材でパッチワークのよう、というと言いすぎかもしれないけど、細部に凝っている点も含めて…

tone twilight−ヘルシンキ(フィンランド)

ヘルシンキ郊外、ヘルシンキ工科大のあるエスポー(espoo)の朝。友人の住む学生寮のすぐ近くに広がる、湖のような海。太陽の昇る前の澄んだ空気と、心地よい涼しさ。摂氏+4〜6度くらいだろうか。 ヘルシンキには2日しか滞在しなかったけど、やはりという…

タリン(エストニア)

この前の続き。ヴィリニュスからまたもバスに乗って、約9時間でエストニアの首都タリンへ。 ここで大学院の同期、フィンランドに留学中のkgmsd氏(→kgmsd!!!!)と13時に会う約束をしていたので、午前中はユースホステル(Old Town Hostel)で仮眠。予定の時…

客家土楼の思い出話

久々に「建築マップ」に。 →客家土楼 3月に中国−福建省永定県を訪れた際の客家土楼。永定では掲載している「環興楼」にこっそり泊めていただいた。ここは何にもやることが無くゆっくり過ごせて心地よかった。隣の村の土楼を見に行ったりとウロウロ歩き回り…

リトアニア−ヴィリニュス

バルト三国ではリトアニアのヴィリニュスとエストニアのタリンを訪れた。ポーランドのワルシャワから夜行バスに乗って約10時間のところにあるヴィリニュス(Vilnius、リトアニア)は好きな街のひとつになった。 人口は約50万人。落ち着いた街並みの続く旧…

ワルシャワ―ゲットー跡地、レプリカ、スターリン様式―

ワルシャワを起点にしたのには、予算やスケジュールの都合もあるが、戦争で徹底的に破壊された都市のそれからを見たいという、以前からなんとなく抱いていた意思が大きいのだと思う。ワルシャワに住むユダヤ人が閉じ込められ多くの犠牲者を出したワルシャワ…

ポーランド、バルト三国、フィンランド

一週間、ヨーロッパ旅行に行ってきました。ポーランドのワルシャワから、バルト三国(リトアニア、ラトヴィア、エストニア)を抜けてフィンランドのヘルシンキまで駆け抜ける慌しい旅。具体的には、ワルシャワ、ヴィリニュス(リトアニア)、タリン(エスト…